12.07.2009

庭と山のあいだ

裏庭から緞帳があがったような雲間から冬枯れの褐色と冬の雪白の境界がみえた・・・

2009年50週

12.01.2009

12月に〜

はやくも最終月にはいる──

2009年49週
師走の朝、霧が晴れてゆくと、初日はたいそう穏やかだった──先週はほとんど黒姫にいなかったからか、久々に穏やかな陽射しを受けて山麓風景のなかを走った。走ったと云うよりも道草ばかりと言ったほうがいいか〜

追伸:スライドショウに家の近隣の木々の冬芽や落葉したあとにあらわれる面白い紋様(葉痕)などを追加しました。

11.23.2009

誕生日

誕生日って、誰の?
誰のでもない、自分自身のだが・・・庭へ降立てば青い空が静かにみえて、銃撃や爆弾の炸裂するところが此の同じ地球のうえにあることなぞ想像も出来ないくらいに静謐だ。そう誕生日と云えば、その日は終日とりわけお気に入りの音楽や詩文と親しみながら過ごすのが常であったのは、もう幾年もまえに終わってしまったような気がする──イラクのことがあるからだけではない、希望や憧れを抱けぬまま理不尽な困苦に晒されている人々への痛みを幾らかでも思いだそう。

2009年48週
──── 彼の言葉は確信をつくものだった。その肩越しに闇の中を向いて、彼の眼で砂漠を見やると、そこは空虚ではなく、どんな町よりも人の交わりが密なところだった。丘陵の筋はすべて意味をもち、石はすべて、炉のまぼろしのように見えてくる。囲炉裏の火は百年も前に消えたとはいえ、かつてはアラブたちの日々の生活の暖かみを絶やすことがなかったのだ。それは朦朧たる輪郭の町だった。はかなく、うつろい易く、時の齢ほども年を経た諸元素を結び合わせては新しい形を作り、その新しいものは古いものと見分けがつかず、古いものは新しいものとの区別もつかないまま、ひとつ、その下にまたひとつと重なりあっているように見える。

それに名前はない。アラブたちが砂漠や荒れ野の話しをするのは我々の場合とはちがう。どうして我々のようにする必要があろうか、彼らにとってはそれは砂漠でも荒れ野でもなく、あらゆる特徴を知りつくした土地であり、そこにできる産物はどんな仔細なものでも彼らの必要を満たすつかいみちがある母国なのだ。彼らはこの広大な空間のなかで楽しむにはどうすべきか、嵐の襲来をいかに迎えればいいのかを知っている、少なくとも、不滅の詩句のなかで彼らの考えが形づくられていった頃には知っていたのである。数々のカプレット(二行連句)のなかで彼らは水場の美しさを誉め称えている。酒で愉しくなった男が自分の耳にだけ聞かせる微吟のように、水場で羽音をたてる蠅のことを歌い、あるいは雨の水溜りが銀片のようにきらめき、吹く風に波立って戦士の鎧のように黒い光を放つのを歌うのである。荒れはてた涸河を渡りながら彼らが仰ぎ見たものは、夜明けは永遠に来ないかのように星たちが空に繋がれているなかを、遅ればせにやってきた不思議な夜の訪問者であった。イムルー・アルカイスはプレイアデスがガードルの網目にちりばめられた宝石のようにからんでいるのを見ていた。彼は闇に吠える狼に自分も同類だと云う。〝おまえと私は仲間だから、見よ、おまえの耕す畑の畝も私が耕すのも、採れる作物は同じだろう〟しかし夜分であれ日中であれ、恐怖に打ちひしがれることもなければ無意味な心配に煩わされることもなく、負かすことのできない敵もいなかった。彼ら──「無明の時代」の詩人たちは、人にも神にも泣いて助けを求めようとはしなかった。しかし危難が降りかかってきたとき、彼らが思いだすのは自分の刀を作ってくれた者のことであり、自分の馬の血統であり、自分の部族の剛勇ぶりであって、頑張り抜くには自分自身の右腕で充分だった。そして熱血がたぎっている男たちが誇りとすべきときに彼らは誇り、感謝を呈すべきときでなければ謝意を表そうとはしなかった。

これが、およそ人の唇を洩れてでたもののうちでは何よりも美しい詩歌の気分である ──
荒野のロマンティシズム(ガートルード・ベル著、荒野と耕地・第三章、田隅訳)から

11.19.2009

二度目の雪

積雪3~4センチほどながら今秋二度目の雪が降った──夜空は澄みきって星が清冽だ──漠然とながらまだまだ歳末までには間がある、と思っていたのにもう数週間しかない・・・

2009年47週

11.12.2009

晩秋あるいは初冬

一昼夜ふりつづいた雨が止み、それから
ゆっくりと舞台の幕があがるように雲が晴れ
すっと黒姫が姿をあらわすと山肌に霧氷が見える

2009年46週
落葉が庭にぶあつく散り敷かれて、もうこれから落葉する木立からの葉もわずかになった──この夜更けに、戸外はもう氷点下になっていることだろう。

追伸:右のスライドショウ「戦乱前のイラク」だが、従来のものがブログパーツとして使えなくなったので──サーヴィスの終了により──自前で作って(15日、日曜)みた。写真データは今回あらたにスキャンしたものを使用している。枚数も倍増して、お仕舞いまで見るとなんと1時間20分ほどかかる。